「アッシュ、お前はもう用済みだ」
「え? なんで...」
パーティ全員で泊っている宿で、勇者であるロイに言われる。幼馴染も含めパーティメンバーが冷たい目で俺を見てきた。
俺たちはここ最近乗りに乗っていた。Aランクモンスターを複数
倒したり、未確認植物なども見つけていた。そして最近になってロイが勇者であることが判明した。
そこからだ。ロイが俺にあたりが強くなって来たのは。今まで報酬は全員で振り分けていた。だけどここ最近は俺の給料を減らしてロイのものにしていた。でも大抵モンスターを倒しているのはロイだからしょうがないと思っていた。
「なんで? そんなの当たり前だろ? お前が今までポーションを作ってくれていたが、そんなの買えばいいだけだからな」
「でも俺のポーションにはバフがかかっていて...」
「お前ができるってことは他の人もできるに決まってるだろ? 現にバフがかかっているポーションも売られているし」
このことに関してこれ以上言えなかった。なんせロイは俺を拾ってくれた恩人。パーティを組めていなかったときロイは心よく仲間に入れてくれた。
「俺たちは仲間じゃなかったのか?」
「仲間? それは対等な立場の人間に指す言葉だぜ? お前は俺たち仲間より下の立場なの。 わかるよな? それにお前をパーティに誘ったのは雑用を頼める人材が欲しかったからだ。雑用を貴族にやらせるわけにもいかないしな」
「...」
平民である俺以外全員貴族のため、立場が違う。だから俺はいつも荷物持ちなどをさせられるのもしょうがないと思った。どんな仕打ちをされても耐えられるそう思っていた。なんせ今まで仲間と言える存在がいなかった俺にとって話してくれる仲間がいるだけで嬉しかった。
それなのにこんな仕打ちはないだろ...。すると
「何泣きそうになってるんだ? 早く俺たちの前から消えろよ。今日で宿との契約も切れるからちょうどいいしな」
「あぁ。今までありがとな」
荷物持ちであることでしか見ていなかった俺を冷たい目で出ていくのを見送った。
俺もこの時は気づいていなかった。俺が作っていたポーションは俺にしか作れないポーションであったことに。アッシュが抜けたことにより、勇者パーティが徐々に崩れて行くのもそう遠くなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 21:00:00
24654文字
会話率:59%
「アッシュ、パーティから追放する」
「え? なんで...」
いつも俺が作るポーションを飲んでもらってから戦闘を行ってもらうようにしていた。だけどポーションなら買えば済むという理由で勇者パーティを追放させられる。だけど勇者たちはまだ知ら
なかった。アッシュが作っているポーションがどれだけすごい代物だったのかを。
またアッシュは調合士がどれだけすごい職業なのか気付いていなかった。
勇者パーティを追放されて路頭に迷っている時、Sランクパーティからオファーが入り加入することになる。そこからSランクパーティが徐々に名をあげていき、勇者パーティは停滞していく。そんな時、勇者パーティの一員かつ幼馴染である聖女に
「パーティに戻ってきて」
今更言われてももう遅い。
※ 皆さんの思っている調合士は調合師であり、今作の調合士は少しアレンジをいれた感じで書いています。
ポーションなどで無双するわけではなく、違う部分で無双していくお話です。
※ そろそろ完結なため、新作を書きました。もしよろしければ読んでみてください。
内容は今作と同じ追放ざまぁシリーズです。
勇者パーティに暗殺者はいらないと言われ追放されたため、幼馴染である第二王女の護衛を始めました! 国から支援がもらえなくなったから戻って来いといわれてももう遅い
https://ncode.syosetu.com/n9101gr/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 15:01:26
24654文字
会話率:59%
「私、雪奈と一緒にゲームしたいなー?」
なんて軽い言葉に誘われて、高校生の『緋石 雪奈』は、小学校からの幼なじみである『猿渡 圭』と共に新作VRMMOゲームを始めることになった。
そのゲームは、プレイヤーレベルなし、完全スキル制、プレイ
ヤースキル重視のまさに異世界のようなゲームだった!
そしてその世界は、雪奈にとって……かなりマッチした世界だったのだ!
チュートリアルのスキル選びをガチャに委ねたことで手に入れたレアスキルと一緒に、立ち塞がる敵を一刀両断したり、プレイ中生産プレイヤーにして、ケートの知り合い『カリン』や、新米調合士の『ミト』などとも出会い、その日々が加速していく。
その中で、雪奈と圭の関係も変わっていき……?
ともかく、これは、運動神経リアルチートな女子高生雪奈こと『セツナ』と、彼女をサポートし、共にトップランカーを目指す圭こと『ケート』が過ごす、VRMMO『Freelife Frontier』での物語。
※ノベルアップさんにもあげてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 16:32:47
371422文字
会話率:53%
まだまだ理想には程遠い。(※重複投稿しています)2023.5.28簡易チェック
最終更新:2022-09-18 17:00:00
206文字
会話率:100%
貧乏商家一人息子として生まれた転生者レオン。
「どうせ異世界に生まれ変わったのなら探索者となってダンジョンに挑みたい」と思ったものの、それは茨の道であった。
家の抱える莫大な借金。
すでに亡き母と、理不尽な借金相手の言いなりとなる父。
『荷物持ちのポーション屋』と揶揄される探索者には向かないギフト。
あらゆる逆境をはねのけレオンはトップクラスの探索者へと上り詰めることが出来るのか?
※タイトル詐欺注意 一章の間はダンジョンに入れません
※カクヨムでも先行して投稿しております。プロローグなど一部を変更しておりますが内容に違いはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 18:00:00
502913文字
会話率:29%
ここは幻想世界。モンスターがいて、ダンジョンがあり、そこで生活する人々がいる。
後衛系基本職『調合士』の女の子『ルー』が、職能に付属した『加護』の効果のためだけにチームで働かされ、用が無くなると追放されてしまう。ドロップアイテムが良くな
る効果は一年間限定で、もうその期限の最後の一日。一人きりになった彼女が稼げる先は、しかしダンジョンしかなかった。期限ギリギリだが、稼がなくてはならない。明日への糧を得るだけではなく、目標のために。
最後に得られるのは、果たして未来か幸運か……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-05 18:10:33
41408文字
会話率:39%
とあるパーティの手で魔王が打倒され、それから数年後……
「お母さん、絶壁が畑から生えて来た!!」
「待って僕なんか君にやったっけ???」
そんなやり取りから始まる、(目的が無くなった)勇者と(主に口から毒を生み出す)調合士の物語
最終更新:2020-06-23 00:09:29
3670文字
会話率:31%
21世紀の日本、とあるVRMMOの先行プレイイベント<始まりの七日間>を過ごしてから一週間。
新たに正式サービスとなったVRMMO<ワンオフ・フリーライフ・オンライン>に、ログインしたとある生産で貢献したプレイヤーは、再び始まる日々に意気
揚々とログインした。このVRMMOには一つの秘密があった。
一方、リアルでの長年の事もあって、リアルにも変化か訪れる。
備考:R-15等は保険です。
第1章<ゲーム>編 ゲームでの話となっています。終了
第2章<リアル>編 開始。主に地球、WHO惑星での話となっております。
現在休止中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 07:35:55
789090文字
会話率:55%
どうやっても街に溶け込めない、そんなボロい外観をした薬屋『ハピュレの森』
そんなボロ店舗の新たな店主として、新米調合士シャルロット=ポーネストは、はるばるフォロンの街へとやってきた。
彼女は魔女に憧れていた普通の女の子だった。しかし手違いで
調合士へとジョブチェンジ。
日々葛藤しながらも、少しでも日銭を稼ぐために今日も今日とて薬学書を読み耽る。
この街へ来てからとある道具売りの青年に出会い、彼に好意を寄せられることになるのだが。その青年にはある秘密があり……。
飛ばされた街で薬屋を営むことになった、魔女への憧れを捨てきれずも新米調合士としてがんばる少女の物語。
◇オムニバス短編集ジョブ・ストーリーの8作目です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-12 23:16:58
27650文字
会話率:35%