「どうやら、この世界は、終わるらしい」
画家見習いの《春峰(はるみね)》の下に、不思議な眼の色をした眉目秀麗な青年と少女が現れる。
《黒紅》《御空》と色彩を冠した名の二人は、春峰に終末を迎えるこの世界の《記録者》になるよう命じる。
過去、
現在、未来のあらゆる事象を書物という形で保管する《図書館》から派遣されたという二人と、渋々春峰は契約を結ぶ。
世界の《おしまい》に現れ、終幕を阻止する《色影人》。
《目録編者》を名乗る褐色美幼女と、その友人の《館長代理》。謎の九姉妹司書。
様々な人物の思惑が交差し、
この世界は「おしまい」へと動き出す。
こことは別の軸にある、日本によく似た国で生きた、
とあるニンゲンのお話。
※ この作品は「たいあっぷ」「note」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-27 12:51:15
50023文字
会話率:50%