『満月の夜に、その扉を開いてはいけませんよ。さもないと……』
そんな不穏な言葉で終わる夢を見たその日、現代日本で平和な日常を送っていた高校生“紅 仁牙”は、ひょんなことから義弟ふたりと共に学園内にあった遺跡の大扉を開いてしまった。
開い
た扉のその先から溢れ出す光に呑み込まれた時、彼の脳裏に今朝の夢で聞いた言葉の続きが甦る。
『満月の夜に、その扉を開いてはいけませんよ。さもないと……、神の国へと拐われて、二度と戻ってこれませんからね。』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-26 12:17:12
411976文字
会話率:45%