世界から隔絶された完全隔離収容所が三つ存在する。そこには歴史から抹消されるほどの大罪を犯した咎人、咎人の血を引く罪の子、現代の医療では治療することのできない奇病・難病を患う疾患者が収容されている。傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲。
罪と罰が蔓延る負の空間から世界の全てが動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-18 16:34:53
106578文字
会話率:43%
2125年、第三次世界大戦により世界は一度滅びた。しかし発達した化学の結晶《雫》と呼ばれる物質によって、戦後の世界は数年の間に復興どころか大きな躍進を遂げた。そして10年後、2135年。《塔響》と呼ばれる超巨大建造物に関東の八割の人間が集ま
り、一つの巨大として機能していた。そんな塔響の一室に住む禍神 雷灯、星凜 森華、白峰 零牙はとある事件の中心に関わることになる。平日、学校に遅刻しそうになった雷灯は森華に起こされ物凄い勢いで学校へと向かった。エレベーターでは間に合わないと判断したため塔響の構造を利用し一気に学校のある階層まで落下、雫を使ってどうにか遅刻は免れた。その日の放課後、塔響全域に不気味な放送が入る。その放送をした人間を見つけ出すため三人は放送施設へ向かう。そこには《災禍の箱計画》メンバーを名乗る黒織 深影、燈竜院 業、鏡 白愛が待ち構えていた。人間とは思えぬ現象を見せられ混乱する三人を更なる戦慄が襲う。《絶晶》と呼ばれるウイルスによる適合者の選出。塔響の人々が次々と死んでいく。そして適合者が業達のように異能を操る絶異者と成れることを知った雷灯は闘うため、雫を飲み下した。雷灯は奇跡的な確立で絶異者となった。戦いの最中、雷灯が危険な状態になった時、森華が白愛の異能を強制発動させた。そして彼女が全ての異能を支配する《災禍の女王》だと知る。業達は森華を《未知の千層》へと連れて行こうとするのを止めるため業を激闘の末倒す。連れ去られそうになっていた森華を救い出し、深影との連戦。圧倒的な経験値の差に苦戦を強いられる雷灯だったが森華の声に力をもらい、何とか深影に勝利する。そして雷灯はこの事件を起こした黒幕を倒すことを誓った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-12 19:33:15
19877文字
会話率:50%