主人公である私は洛水、うつ病の重圧の中で深い絶望を感じ、自分の大切な命を放棄しようと思っていました。しかし、隣人の秋華の助言は、温かい陽光のように私に希望の光を再び見出させてくれました。驚くべきことに、彼女は数年前にネットで知り合った友人で
、喜びや悲しみを共に分かち合った魂の伴侶でもありました。
会話を進める中で、私は秋華が実際には筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者であることに驚愕しました。彼女の身体は徐々に病に蝕まれていく中、秋華はその熱い魂と真摯な感情をもって、私がうつ病で氷のように冷え切った心を解きほぐしてくれました。性格も経歴も異なる二人ですが、この特別な旅の中で、私たちはお互いに支え合い、共に成長していきました。秋華が身体が凍りつく前に実現したい夢を一緒に追いかけ、その未完の願いを叶えようと努めました。
しかし、私たちが一緒に流星群を見る準備をしていた前の日、運命は無情にも私たちを引き離してしまいました。秋華は筋萎縮性側索硬化症の合併症として新型コロナウイルスにより呼吸不全を引き起こし、何の前触れもなくこの世を去ってしまったのです。私は、彼女の母親から渡された《飛鳥集》と一通の手紙、そして秋華が流星群を見た後にその手紙を読んでほしいと願っていたことを受け取りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 17:42:38
99167文字
会話率:52%
「ねえ…。お、かあ、さん……。わたし…。う、まれ、かわったら………。せいしゅん、してみたい………。」
それが、私の最後の声。筋萎縮性側索硬化症、通称ALS。身体を動かす筋肉が徐々にやせ細り動けなくなっていく病気。私はそんな残酷な病気によって
命を奪われた。自由に動ける身体も、希望の持てる未来も、心躍らせるような恋愛も情熱を注げるような部活も、輝いた青春の日々も何もかも。だから、必ず、絶対、何としてでも、次の人生では青春をしてやる!
そう、誓ったはずなのに……。なぜか異世界転生されてしまいました……。
剣と魔法の世界。ドラゴンも勇者も魔王もいるけれど、修学旅行も、文化祭も、部活動だって無い。放課後に吹奏楽部の奏でる演奏を聴きながらする告白も、野球部の掛け声をBGMにする勉強も、優勝を目指して必死でバトンを繋ぐリレーも何もかもが無い。私がベッドの上で、動けない身体で夢みていた青春の日々はどこを探してもない……。動ける身体はあるのにこの世界に存在しない夢物語……。
無いのなら、作って見せましょう。異世界だって何だって、動かせる身体があるんだもの。
絶対にこの異世界で、夢見た青春ライフを送ってやる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 22:32:09
33482文字
会話率:23%
主人公の有馬拓也は、大学一年の後半に筋萎縮性側索硬化症(ALS)が発症し、その後入院生活を過ごしますが、症状は悪化する一方であり現代医学では治療は困難でした。そんな彼に主治医が進めたのは、いまだ生還者のいない冷凍処置でした。正気を失うほどの
激痛を伴う冷凍処理に入った主人公が目覚めたのは、遙か未来の宇宙空間。そして人間としてではなく宇宙船として目覚めることになりました。
未来の宇宙ということで舞台はSFですが、世界観としては科学技術だけではなく魔法や理力、気功術と言ったファンタジー要素が多く出てきます。
プロローグではグロ表現があるので、苦手な方は読み飛ばしてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 15:19:37
799574文字
会話率:66%
【すでに書き終えている小説を書き直し、新たに載せてゆきます。文を書く力もまだまだなのでこれでも読みにくいと思います。どうしても広く人々に伝えたい物語なので少しずつですが頑張ります】
この小説は、ALSになった母と僕二人の生活、そして僕自
身の人生をそれぞれの主人公達にのせて描いた世界の物語です。
二度と自分を許さないと決めた僕の「そうでありたかった」そんな世界に触れてみて下さい。
---「経験し、想像してみてください。例えば五分間。あなたは眼球以外の体の動きを止め、天井や壁、もしくは何も無い部屋の一角をただ見つめ続けてください。苦痛が待っているはずです。しかしその苦痛は本当の地獄ではありません。なぜならあなたのその苦痛は五分後に解かれ元に戻るとわかっている五分だからです。
想像してみてください。例えばその五分が、最期まで続く人生を」---
○主題歌を作りました。 「最初で最後の再開」 https://youtu.be/-9bATvNPj7o
ALSは筋萎縮性側索硬化症という難病です。全身の筋肉が弱り、最後には目蓋も閉じる事ができなくなります。ただ、この難病が及ぼす影響もそこまでです。つまり心は健康な時のままなのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-03 22:08:37
11443文字
会話率:47%
ある国のクイナと言われる丘には小さな町がありました。そのクイナの町には石畳やレンガでできた道があり、同じような素材でできた家が並んでいます。これは、変わらない町の中で、変わってゆく人々の物語です。
カラキランコロン。玄関のドアに付けられ
た鐘の音が響きました。今日もまた、夢の家にミロクおばあさんがやって来たのです。朝食の支度をしていた夢は、とても嬉しそうに玄関の方へと駆けて行きました。夢にとってこの鐘の音が、クイナの町の住人達との幸せなふれあいの始まりです。
「はーい、おば様どうぞー!」
そしてそれは、明日も明後日もいつまでも、ずっと、続くのだと夢もおばあさんも思っていました。
そんなある日、夢はおばあさんと一緒に病院へ行く事になりました。
そしてその日を境に夢とおばあさんの大切な日日が始まりました。
誰が悪いわけでもなく何が悪いわけでもなく、多くの人の人生には悲しみというものが訪れます。夢はこの日からおばあさんとクイナの町の住人達とその悲しみの中に入って行きます。決して美談では終わらない救急救命処置、声を失う人工呼吸器、医療の誤診、介護サービス従業員によるドライヤーでの火傷、そして別れ。そんな悲しみを乗り越えながら主人公の夢は一つの人生を生きて行きます。
ALSは筋萎縮性側索硬化症という難病です。全身の筋肉が弱り、最終的には目蓋も閉じる事ができなくなります。ただ、この難病が及ぼす影響もそこまでです。体だけが動かなくなるのです。つまり心は健康な時のままなのです。例えば5分間、家の壁、会社の壁、教室の壁、天井、窓、それらをじっと見つめたまま、目蓋や眼球以外は動かさずに過ごしてみてください。きっと多くの人は苦痛を感じると思います。しかし病気になり寝たきりになると、それは10分、1時間、5時間、終わる事なく地獄のように続いて行くのです。ただ、誰かが悪いわけではないのです。患者が抱く家族への気持ちや、一つの心に二つの人生を重ねる家族、病気の介護には価値観を変化させる必要があるのです。
この物語の主人公達はどんな世界をその瞳に焼き付けてゆくのでしょうか。
この物語の元になったオリジナル曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=v8b66qS5jAA&feature=youtu.be
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-30 16:38:58
315941文字
会話率:40%
彼女は蒲公英のように明るく笑顔が優しい存在でした。
他サイトの企画で書いた短編になります。よろしくお願いします。
最終更新:2022-06-15 07:14:47
1197文字
会話率:34%
"ALS"筋萎縮性側索硬化症の彼女。
ある日、死んだはずのその彼女が「成仏できなくて来ちゃった」って言い来てしまった…
これは彼女との成仏するまでの7日を描く物語である。
最終更新:2018-01-22 00:17:59
1567文字
会話率:47%
とある海辺の町。
そこに引っ越してきた、明るいひまわりのような19歳の少女、平松愛理(ひらまつあいり)。
新しい地で彼女が出会ったのは、近所の民宿「海のひまわり」の長男で愛理と同い年の青年、井原斗真(いはらとうま)。
互いに惹かれあい、愛を
築き上げていく2人。
しかし2人の間に立ちはだかるのは、斗真の患うALS(筋萎縮性側索硬化症)。明確な治療法のない、不治の難病だった。
小さな海辺の町で起きた切ない愛の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-28 22:32:24
4022文字
会話率:35%
自分の決意を言葉にしただけです。どうせ生きるなら、私は最期に、胸を張って、素晴らしい人生だったって言いたい。そのためには、こんなことを意識してみる。ただ、そんなことをつづったものです。誰かの人生の参考になったら、大変、うれしいです。
最終更新:2012-08-15 20:25:53
2675文字
会話率:0%