アフリカのダイヤモンド鉱山で派遣坑夫として働く森内光矢(もりうちこうや)は、ある朝先輩からの連絡で叩き起こされた。坑道内で作業をしていた同僚、浅井の消息が途絶えたという。先輩である比嘉(ひが)は、いなくなる直前の浅井と無線により連絡を取っ
ていた。その時浅井は「ダイヤではないもの」を見つけたなどと言い、それ以降連絡を完全に絶った。
比嘉によると、坑道内は場所によっては武装組織が絡んでいて極めて危険だという。森内は比嘉と二人でフライングポッドと呼ばれる航行機に乗り込み、同僚の捜索に向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-27 20:50:26
21705文字
会話率:38%
「存在する点」は
体積も面積も長さも
あらゆるものの部分を持たない。
あるのにない、ないのにある。
この点が実体(モナド)である。
「今という時間」は
時間軸の長さの部分を持たない
「存在しない時間」である。
あるのにない、ないのにある。
今という時間も実体(モナド)である。
実体は現実に我々の世界を構築する要素である。
この実体が「存在する無」なのだ。
「存在するのに存在しない」の概念。
実体が永遠に連鎖をつづける理由、
それは「存在する無」が「完全無」であるための
無限大の広がりである。
この「広がり」が宇宙に誕生した
最初の力学である。
点が「同じもの」として線に広がること、
これがアインシュタインの言う
等価原理である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 20:25:42
61576文字
会話率:3%
現実と空想、ミクロとマクロ、そして量子と物理。各々の地平線を昇降する『アインシュタイン・エレベータ』これに乗降する女と男、もとい、人妻と猫。彼らはそこで何を成し、そして何処へ辿り着くというのか。
【空想科学祭FINAL・参加作品】
最終更新:2012-08-30 22:23:14
19974文字
会話率:40%