ウサギ獣人であるラビの両親は何日もどこかに出掛けたまま帰って来なかった。
食料も無くなったので外に食べ物を探しに行くことにする。
そこに男が表れて、奴隷にならないかと薦めてきた。
奴隷になればお腹いっぱい食べられる。
奴隷になれ
ば綺麗なお洋服を着られる。
いっぱい気持ち良いことしてもらえる。
そんな甘い言葉に騙されたラビは奴隷になることを望んだ。
すると男はニヤニヤしながら首輪を差し出した。
「この首輪と鎖はなんなの?」
「ふひぇひぇ。奴隷である証ですよ。王様の王冠みたいなモノですよ」
もちろんラビは首輪を喜んでつけた。
それから、ラビは船に乗り、異国の地に向かうことになる。
しかし、ラビは目的地にたどり着く前に男とはぐれ、崖から落ちてしまう。
なんとか崖から生えた枝に鎖が絡まって落下は止まったが、首を吊ってしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-06 17:06:14
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