結婚式を一ヶ月後に控えた男爵令嬢サテンは、ある日婚約者に婚約破棄を告げられてしまう。……サテンの実妹と婚約者が浮気していたという最悪の理由で。
更に家族は妹と婚約者の味方で、サテンはキズモノと蔑まされ、遠い田舎町の教会へと追いやられてし
まう。しかしその教会で出会ったのは、古代語しか話せないとても美しい司祭の青年だった。
急速に彼に惹かれていくサテン。そして彼もまた、サテンに惹かれていた。やがて恋仲になった二人は穏やかな日々を重ねる。だがある日現れた一台の馬車によって、ようやく手に入れた安息は脆くも崩れ去る。
『お久しぶりです、守護神様。お戻りの時間です』
彼は司祭ではなくこの国の守護神だった。神と人間。決して交わらない恋に苦悩するサテン。それでも彼女が選ぶ選択肢は、ひとつだけだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 14:43:28
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会話率:46%