大手企業にある社史編纂室の面々が社内の不正を解決するとか、そういう感じの話を書こうと数年前に思っていたようです。
最終更新:2024-01-01 23:00:00
1452文字
会話率:7%
原田正人は四十歳男性。
コロナ禍で大学時代からの男性の恋人「圭」と別れて、人生から色が消えた。
あとは余生と、ポジティブな厭世家として社史編纂室に勤務していたはずなのに。
車にはねられて気づいたら、奈良時代みたいな平安時代みたいな場所にい
る。しかも、第八皇子の泉北郡王の正夫人の趙小瑶(ちょう・しょうよう)になっているんだが、名前から察するにここはもしや古代中国か?
混乱しつつも、俺の夢の中の趙小瑶も、趙小瑶の夢の中の俺も、どっちも俺だなと、とにかく安寧に生きることに集中しようとした。
たぬき顔の趙小瑶に恋する第九皇子の周王は、かつての恋人の「圭」そっくりで、動揺しないわけではない。
だが、夫の泉北郡王にはどうしようもなくムラムラしてしまう。
俺は、周王や泉北郡王と仲良く皇帝の後継者争いに巻き込まれてしまったっぽいんだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 00:00:00
78231文字
会話率:32%
文具メーカー『オケイコ』のダメ社員・若井啓介は課長から社史編纂室への異動を命じられる。社史編纂室にこれといった業務はなく、使えない社員を隔離する部署であった。
啓介が編纂室に行くと、そこには同じ運命をたどったダメ中年社員・尾山次郎がいた。
「働かずに金を貰えるなんて最高!」と喜ぶ啓介とは違い、次郎はいたたまれなくなり、退職を決意する。次郎がどうしようと興味のない啓介であったが、なんとなくこう声をかけてしまう。
「尾山さん、あんたまだ社史を編纂してないでしょ」
これをきっかけに、若手とおっさんのダメコンビは、“ガチ”で社史編纂をすることになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 17:36:23
11201文字
会話率:58%