“花も私もあげる。でも、私はおまじないなんて信じないわ。貴方の願いは私が叶えてみせる”
不治の病の少女・レイナは愛する人を皇帝にするために身も心も捧げ、無理を重ねたせいで呆気なくこの世を去る。姉の境遇に胸を痛めていた弟は帝国からの離脱を計
画し、炎の精霊王はレイナを愛するが故に皇帝に仕え続けると決めた。残酷に、無自覚にレイナを追いつめた皇帝は、死の間際になってようやく後悔したが、手遅れで……。
────正妃レイナの死は、長きに渡る愛憎劇の始まりだった。
※リッカ~瑠璃色の復讐劇~と同じ世界観の遥か過去、先祖世代の話です。リッカの設定バレは含まれますが、この作品単体で読めるようになっています。
※視点変更していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-27 12:19:38
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会話率:40%