私の世界は、ずっと平凡で平穏な───在り来たりなモノだと思っていた。この先もずっと愛する家族に囲まれ、信頼する友人達と有意義な時を享受出来ると、そう想っていた。
───でも、それは理不尽にも壊れてしまった。私の知る世界は脆く、儚く。簡
単に崩れて行く。必死にその柵を掴もうとしても、まるで砂の様に私の手から零れ落ちて行く。恰も最初から其処に無かったかの様に。 余りにも唐突に、無秩序に、理不尽に。私の人生は、今日、大きく変わり始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-14 15:08:45
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会話率:34%