『あやしのもの』とは『もののけ』の類《たぐい》であるが、人の中で暮らしている者も少なからずいた。だが、危険で害を及ぼす『あやしのもの』も存在する。それらの始末を金で請け負う『あやしの番人』も人知れずこの世に存在していた。
危険な番人の仕事
を裏稼業にして、のんびりと暮らしを満喫している者たち。数年前まで人間をしていた吉田秋人と、彼と行動を共にする六人の女。
狼の半獣人の娘、美少女だが血を欲《ほっ》する鬼人《おにびと》、駆け落ちの元神、負の感情が人に具現したあやし、新米のちょっと残念な神、巫女で妖狐と人の半妖……こんな七人の番人が『さやか館』を拠点に繰り広げる、おかしくスローな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-27 19:14:44
43481文字
会話率:75%
とある王国の文官、レイモンド・ベイリーはベイリー家という貴族の三男で――転生者だった。
ある日。獣人族の侵攻によってレイモンドが所属している王国は滅亡の危機に陥いる。
そんな中、彼は国王の側近の1人である今世の父親からの命令(命令と
書いて脅迫と読む)により、外交官として獣人族との交渉役を押し付けられてしまった。さらに、レイモンドの前に外交官を務めていた者は全員――二度と帰って来なかったという。
転生特典、なし。剣の才能、なし。使える攻撃魔法、なし。むしろ使える魔法は攻撃魔法が全く含まれていない【生活魔法】と【補助魔法】のみ。あとは前世で習っていた柔道。(ただし、獣人に通用するとは思えない)
結論。――無理ゲー。
記念すべき初外交が超ハードモードになってしまったレイモンド。彼は半ば死を覚悟して外交に臨んだ。
そして彼はある男――狼の獣人と邂逅する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※本作では獣耳と尻尾が生えた人(半獣人)を獣人族として扱っています。動物に変身することはありますが、獣顔にはならない特殊な種族です。(ただし、一部を除く)
★感想募集中!一言でも構いませんので、コメントを頂けると嬉しいです!
★アルファポリスにも投稿しています!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 12:53:16
408041文字
会話率:55%