ハイデンライヒ王国でも上位に君臨し、長い歴史を誇る由緒正しきヘルツォーク公爵家の客間。
この公爵家の末娘であるローザダリアや、第一王子のキースベルト王太子殿下、その他、この国の今後を担う令息令嬢と学園教師が集っているというのに、その場はシン
と静まり返っていた。
全員の視線は中央に置かれたテーブル……その上に鎮座すべきでないそれへと向けられている。
キースベルトは意を決してローザダリアに尋ねた。
「それで、その……どういうことか説明してくれるかな?」
「……わ、わたくしがリルを……ドアマットに変えてしまったのですわ……っ!」
わっと顔を覆うローザダリアの言葉を聞いたあと、そこに集う全員が呟いた。
「どうしてそうなった?」と――。
初の異世界転生や悪役令嬢のワードを含む作品を執筆いたしました!
作中では1度で2度おいしい、2カップル書かせていただいております!!
(今回の挿絵はSDイラストです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:50:00
24274文字
会話率:41%