訓練中に木剣で頭を叩かれた拍子に、この世界が『宝石の姫君たち』という戦闘パートありの乙女ゲームに酷似した異世界であることを思い出したスピネル・マグラックス・バラス伯爵令嬢。
基本的に『宝石』『貴石』と呼ばれるSSRキャラと違って、こちらは準
宝石・半貴石であるスピネル。
やった二軍だ! 主人公が率いる精鋭部隊ユニットには絶対に選ばれないわ。
ラッキーと思ったのもつかの間、『偽ルビー』とも呼ばれるスピネルは、途中のイベントでルビィ姫の身代わりになって死ぬ運命にあったことも思い出した。
死にたくない! それも天秤にかけられて身代わりだとか冗談じゃない!!
生き延びるためシナリオをぶっちして、ゲーム知識を使いまくりレベルアップと、ついでに実家の権力アップにまい進します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 21:47:41
9818文字
会話率:27%
相互に触れ合う感覚が伝達する進化したVRMMO・バーチャルゲーム、RTことリアルタッチワールドの常連である以外は、笠井洸次は普通の高校生だ。
評判の美少女クラスメイトや、それに負けないファンクラブがある担任の美人教師に胸ときめかせてい
る。
ちょっと電波な妹やRTの初期開発者だと自称するご近所の謎なジイさん、ハカセに振り回されながら、RTにも私生活にもそれなりに満足して、それなりに不満も持っていた。
ある日、洸次のデーターが改悪された疑いがあったので、ハカセにデーター修正を依頼したら、行き来できる世界が増えて、あらあら素敵なお姫様と懇意になってしまいました。
隠しキャラ的なお姫様に、回線をオンオフして付け焼刃の知識でなんとか対応していた洸次だけど、ある時、不用意な行動を戒められてシャツが切り裂かれてしまう。ゲームの演出だと多寡をくくっていた洸次だが、アクセスオフして現実の世界でもシャツは切断されている。
ハカセと、以前ハカセの部下だった橋本が調査をして、洸次は、
『肉体がデータ化されてタイムスリップした』可能性が指摘された。
あまりにも異次元な話を理解できないまま、ゲーム上でも現実でも憧れの女の子と気不味い関係になった洸次は、RTで知り合ったお姫様の家族は関ヶ原で死亡すると教えられる。
「嫌われたままで終わりたくない」
洸次は再度、RTを駆使して関ヶ原に向かう決意をするが、なんと合戦以前の武蔵の国で、お姫様と再会。彼女と侍女たちを関ヶ原に導くことになる。
「誰も後悔させたくない、でも誰も死んで欲しくない」
四百年以上前に、とっくに終結した関ヶ原の戦いに”間に合う”ために、洸次は姫たちを連れてハカセたちと関ヶ原に向かう。
刹那感動的な再会を果たすお姫様とその父親、しかし、洸次の願いも虚しく、過酷な歴史は着々と進行する。
歴史を、リスクなしに動かせるのか?
タイムパラドックスは発生するのか?
そして洸次や姫様たちは、助かるのか?
※ 実は復帰して”最初”に完結した小説で、『匙と準宝石』より書き上げ※は古いです。
※ 応募よりも、辛口なご指摘を希望して掲載しましたので、できれば、
※ ”キャラが平凡”だとか”こんなところが良くない”などとご意見頂け※れば幸いです。
※ もしも良い点があれば、そちらもどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-25 06:00:00
106071文字
会話率:52%
異世界の物語です。
王家と魔法や魔術が衰退していても、貴族などの身分格差が歴然と残る古い社会。
十五歳の超小柄な少女。貧しい農家の娘、エスス・エポナはセクハラをした先輩を蹴り飛ばしてしまい謹慎処分となります。
司法院でも身分格差が
あったのです。
憧れの教官やエポナをこき使う先輩の尽力で謹慎が開け、エポナは判事つまり裁判官に昇進しますが、彼女が就任するのは裁判所(司法院分院)に所属する通常の判事ではなく、あちこちの町や村々を自分で歩き回る巡回判事でした。
四十年以上途絶えていた巡回判事。
自力で旅をしながら、大都市に赴けない過疎地の人々の問題や訴訟を解決する役目です。
判事登用試験からハプニングが発生しますが、先輩の支援もあり、なんとか乗り越えたエポナ。
途中で仲間も加わり、エポナの旅が始まります。
『剣をとらず、魔術を唱えず、技に奢らず、ただ真実と大法典の許に』
第一章に、なるといいですね(笑)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-15 00:00:00
120308文字
会話率:50%