美しさを誰からも称賛される伯爵令嬢のゲルダ。
結婚適齢期になり、能天気な父親が結婚相手として提示した相手は、ゲルダが最も嫌いな男だった。
憤りも激しく、その夜、ふてくされて部屋の隅で眠ったゲルダは、部屋に誰かが入ってきて、揉める夢を見る。そ
して翌朝、眼が覚めると、例の結婚相手が床に伸びていた。夢ではなかったことに気づいた彼女は、状況を考え、自分が殴ったことにすることを思いつく。これを機に結婚を反故にしようと、ひとまず逃亡を図ることにした。
しかし、窓から飛び出すと、庭師見習いのフレルクの上に落ちてしまった。これから休暇に出るというフレルクに、ゲルダはとある提案をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-11 22:09:28
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会話率:56%