寡黙で不器用な「彼」と付き合う「私」は、「彼」に結婚を持ちかける。ただし比喩の形で。
「彼」が気持ちを汲んでくれるか、確かめたかったからだ。
そのあと、「彼」は、29日毎に、火のある席でのデートに誘うようになる。
自分から誘うのに、「彼」は
いつもそっぽを向いて、一向に返事はない。
今回誘われたのは暖炉の宿。「彼」の真意は何なのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-27 21:49:33
972文字
会話率:45%
むかしむかしあるところに顔のこぶを気にしているおじいさんがいました。お山の上の鬼なら何とかしてくれるかもしれませんが、とてもそんな勇気はありません。一方息子の大吉は、降り続く雨が気になってそれどころではありません。村で唯一の大工の大吉は、
川があふれて橋が流されるのが心配で、雨の中、川に様子を見に行きました。するとそこに鬼が現れて、娘のお福を嫁にもらう条件で橋を作ると言ったのです。大吉が驚いて返事ができないでいると、鬼は「約束じゃ。」と言って消えました。半信半疑でしたが、本当に橋ができていました。大吉は鬼との約束を話しました。お福は泣く泣く承知しましたが、時間稼ぎをする間に手立てを考えることにしました。
鬼は大吉の気持ちを察して、「もしわしの名前を当てられたら、この話はなかったことにしてやる。」と言いました。鬼の名前など、見当もつきません。
鬼のことは鬼に聞くのが一番 ということになって、おじいさんが山に行くことにしました。鬼の宴会に加わったおじいさんは、寝たふりをして鬼の話を聞いていました。その話から鬼の苦手を知り、そして橋をかけてくれた鬼の名前も知るころができました。おじいさんが帰ろうとすると、おじいさんを気に入った鬼が、「明日の夜、またここに来い。それまでこれを預かっておく。」と言って、ひょいっとおじいさんの顔のこぶを取ってしまいました。
家に帰ったおじいさんの顔を見てみんな驚きました。そして鬼の苦手な炒り豆、ヒイラギの葉っぱ、イワシの頭を用意しました。
鬼がお福を迎えに来ました。大吉に「鬼六!」と名前を呼ばれた鬼は驚いて、そのまま山に帰りました。
お福も無事、おじいさんのこぶもなくなり、二度と鬼が来ることもなく、丈夫な橋も残りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 06:57:23
7185文字
会話率:32%
多忙な高校生、御舟炉衣(みふねろい)は1人寂しく空っぽな毎日を送っていた。御舟の楽しみは、同じクラスの天才高校生、彩葉唯(いろはゆい)が行う、日々のイタズラだけであった。
そんな御舟の気持ちを察してからか、彩葉唯は御舟にちょっかいを出すよ
うになる。次第に仲良くなっていく2人。
というあらすじはあるが、この物語において大事なのはそこではない。ローリアは読むだけで賢くなれるよう組んだSSだ。読者が御舟といっしょに楽しく勉強するつもりで読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 21:56:47
6293文字
会話率:46%