一人の少女が神に至る時、世界の崩壊は防がれた。
孤独な伝承の女神は永き呪縛から解き放たれて、神へと至った少女の中で永遠を生きる事になるのだろう。
少女の名前はエリス・ラスティ・ブルーノート。
私から見れば義妹と言えなくもない彼女は、その身
を世界の礎として捧げたのだ。
迷える魂の揺り籠――世界樹を守るため、やがてアルフヘイムを建国し、女王となったエリスは、いつしか白金のハイエルフと呼ばれる様になる。
――でも彼女がそう呼ばれるのはまだまだ随分と後の話。
これはエリスと彼女を支えた者達の世界再構の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 12:26:44
226991文字
会話率:42%
この街にただ一軒。
私の家は花屋を営んでいる。
私はその店の一人娘――とは言っても、家族は私とお母さん二人しかいないんだけれどね。
お父さんを早くに亡くした私を女手一つで育てるために、お母さんが開いたこのお店はいつも綺麗な花で一杯だった。
近くの街から仕入れた花と、地元の山守達から仕入れた珍しい花を売りながら、楽しく暮らしていた私だけど、どうにも最近おかしいの。
鏡に映る姿を見ながら今日も私は溜め息をついている。
ハァ……これってやっぱり――恋ってやつかしら?
これは素直になれない花屋の娘――パレットの遅すぎた初恋の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-22 02:06:00
24181文字
会話率:45%
ごく普通の女子高生。 私 『真柊 慧美(まひらぎ えみ)』は教室で昼寝をしていたはずなのだけど、昼寝から起きると林の中で独りぼっち。
なんとか林から抜け出したところで偶然出会ったのがアッシュブラウンのショートヘアが似合う鳶色の瞳をもったワイ
ルドビューティー『サラ』だった。
言われるままに彼女についていく私なのだけど、どうやらとんでもないことになってしまったようで・・・
真柊 慧美 改め、
エリス・ラスティ・ブルーノート 17歳 今日から冒険者始めます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-27 09:18:23
462461文字
会話率:33%