あらゆる病や負の魔力を消し去る最強の薬術を持つ、異世界転移者の藤沢藤吾(ふじさわ とうご)は、ある事件をきっかけに自身が持つ全ての薬術が、本来持つ効果とは全く逆に働くようになってしまった。”植物の成長を促す”術は”対象の全ての細胞を死滅”さ
せ…”負の魔力を相殺させる”術は”対象自身の生命エネルギーと相殺”させるという…完全なる『毒』へと変貌していたのである。
人だけでなく魔族にまでも畏れられ、そして恨まれ…行き場を失くした藤吾であったが、思わぬ救いの手が彼に伸びた。
それは、この世界への反逆を目的とするテロリスト集団…”ギフト・ヴェレーノ”の団長、メイリアだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-25 19:00:00
3522文字
会話率:43%
史上最も優れた医療(主に製薬)魔術の才能を持った井ノ浦褥(いのうら しとね)。政府直属の国家医療魔術師修士団の一員として期待度MAXで”第七回異世界遠征”の任務へ配属された彼女だったが…
なんと彼女は、”毒薬”しか作れなくなってしまってい
た。
軽めの薬草は”軽めの毒薬”として魔術で還元。本来致命傷を治癒する魔術薬は、”一瞬で数千人を死に至らしめる最悪の毒薬”として生成されてしまうのだ。夢見ていた清楚で可憐な魔法ヒロインの道を閉ざされた彼女に手を差し伸べたのは…
異世界最大のテロ集団、ファゴ・リーヴァーのメンバー一同であった。
全て吹っ切れた彼女は、世界を混沌に陥れる”マッドファーマシスト”として、第二の人生を歩みはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-17 15:43:26
3415文字
会話率:57%