――世界を滅ぼします。
入学式の自己紹介の時に、波佐間覇照がそう宣言した。ただ、その一言のために、一年後――世界は大きく狂い始める。
突然、出現した異形の怪物により、クラスが学校が町が世界が、理不尽に破壊されていく。
壊されてい
く日常の中、覇照に心を奪われていた相高渡織は決心する。
――お前の滅亡は俺の滅亡が否定する。
滅亡を止めるための滅亡を求めて、渡織は覇照に抗うことを決めるのだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-20 08:57:23
54450文字
会話率:30%