自称『天才語学屋』のしげちゃまの、しょーもない「ボヤキ」なの❤️
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最終更新:2024-03-15 19:10:51
2529文字
会話率:10%
「江戸時代、紙屋で働いていた一人の若者が、店のお嬢様と恋に落ちた。若者は大旦那様に結婚の許しを得ようとしたのだけれど、はねつけられた。それでもあきらめない、何度も何度もやってきて畳に頭をこすり付けて懇願する若者に、大旦那様は言ったの。空を
飛んでみせろ。そしたら娘はお前にくれてやる」
想いを告げてくれた彼に対して、わたしはこんな話をしている。遠まわしに断られていると思ったかもしれない。
「それって天地がひっくり返っても、お前なんかに娘はやらないっていっているようなものだよね。だって江戸時代だろ?」
「でも、彼は飛んだのよ」
「何と」
「紙屋の技を活かしてね。和紙と布と竹の骨組で、とんでもなく大きい翼を組み立てたの」
「ハング・グライダーだ」
「そう、イギリスの誰だかがハング・グライダーでの滑降に成功した、その何十年も前のこと。ライト兄弟による飛行機発明の百二十年前。数え切れないほどの試作を繰り返して、ある夏の日、彼は橋の欄干から飛んだ。恋人の見守る前で。そりゃ物凄く怖かったろうけど一生に一度の勇気を出して、世界で初めて彼は飛んだ」
「で、ハッピーエンド?」
なんてあこがれる言葉だろう、ハッピーエンド。わたしは首を横に振った。
「残念ながら。夕涼みしていた町人たちが大騒ぎしちゃってね。本気で天狗が飛んできたと思ったみたい。彼、名前は浮田幸吉っていうんだけど、役人に取り押さえられて町から追い出されたそうよ。恋人ともそれっきり」
「罰が厳しいなあ」
「殿様の頭上を飛んだのがまずかったの」
「文字通り頭が高いってやつか。ところで、ということはだ。この場合みどりは紙屋の大旦那様で、俺がその浮田幸吉って人なのかな」
「ひどいでしょ、わたし。あきれてくれていいよ」
「こんなことであきれるくらいなら」
彼は、その先は言わずに微笑んだ。
わたしは彼に告白された。つきあってくれといわれた。その返事としてわたしは要するに、なにか凄いことをしてみせてくれたら、つきあってあげてもいいよと言っているのだ。
愚かしいほどに、頭が高い。
雨が窓ガラスを、わたしのことを咎めるようにたたき続けた。
あなたは何様ですか。そんなことをしてもらえるような、上等な人間なのですか。
本当はわたしにだって分かっている。
空を飛ぶべきはわたしなのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 02:11:07
148941文字
会話率:37%
私、カミラ・ウィールドンは人狼族です。
狼のような耳、狼のような尾、白銀の髪。まだ小さいけど、これでも結構戦えるんですよ?
これは私の、人狼族故の能力を最大限に活かし、新大陸を縦横無尽に戦い続ける物語……ではないんですよね、残念ながら。
合衆国南部の秘境の辺境に位置する砦、サラゴサ砦。その砦の主は寝坊、サボり、セクハラ魔という負の三拍子がそろった女性士官なんです。
彼女の従卒(世話役)として彼女の面倒と補佐と愚痴の相手をこなし、毎日毎日軍務とは関係ないところでてんてこ舞い。
その脇で「私そんな事情知りません」とばかりに動く歴史。
あぁ、もっといい上司に出会えたらな。贅沢言わないから寝坊しない上司が欲しいですね。
そんな感じの、私の日常の物語です。
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不定期投稿、息抜き投稿、ゆったり投稿。見切り発車なので生暖かい目で見てください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-21 19:31:31
75739文字
会話率:47%
この物語はとあるsnsで仲良くなった四人と喋る犬の物語です。
彼らはオフ会をすることになり、無人島にある別荘でバカンスをすることになりました。
ですが、残念ながら。この物語は、
人が死にます。
まぁ、きっとどこかの誰かと仲良く
なったのが彼らの死ぬ原因でしょう。
でも、安心して下さい。この物語は、
犯人がいます。
え?人が死ぬから当たり前?あぁ、すみません。言葉足らずでしたね。
この物語は犯人が居て、犯人を当てるのは貴方です。
彼らが死ぬのは決定事項です。変えられません。決まった運命なのです。麻酔針や説得で犯人を止めることは出来ません。なので、どうせなら犯人を見つけることを楽しんで下さい。あぁ、大丈夫。犯人は貴方に襲いません。ただし、代わりに犯人は自分から答えを述べることはありません。墓穴を掘ることをあっても、決して自分が犯人と述べることはないでしょう。
貴方は傍観者です。
なので、この殺人事件を楽しんで下さいね。
これにて、 始まり、始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-21 00:53:33
414文字
会話率:0%
授業で書かされ、朗読させられたラブレター。
内容が内容だけに恥ずかしいですが、まあせっかくだし。
これは完全なるフィクションです。事実のかけらもありません。本当に残念ながら。
個人的に「好き」という言葉を使わないで書いてみたかったのです。
最終更新:2013-10-16 12:47:33
714文字
会話率:0%
初恋が終わる時...
最終更新:2013-03-26 11:26:42
1118文字
会話率:17%
鬼畜イケメン高校生が、美少女を囲いハーレムをつくってウハウハする話。
…ではないです、残念ながら。
ほんとに残念ですね、えぇ。
ウハウハしてぇ。
高校生の時、経験したいと思うような"恋"。
これはそんなお話。
興味のある方はどうぞお進み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-30 04:24:53
2870文字
会話率:31%