雨が降りしきる八月某日。
常盤椿は逃げていた。
人間ではない何かから。
そしてそれに捕まり、血を吸われた。
命の灯火が尽きる前に、蛇の死神――カガチに助けられた。
しかし、その時にはもう、彼女は人間ではなくなってしま
っていた。
これは『猫死神さんと命日まで』から約一年後のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-27 00:49:04
87734文字
会話率:41%
それは肌寒く、十一月が目前に迫った日の事。
「君は四日後に死ぬ」
今年で十六歳になった切妻瑞貴は玄関先で猫で死神という少女――美耶に四日後に死ぬと告げられる。
「あ、そう」
しかし彼は素っ気ないリアクションで玄関の扉を閉めてし
まう。
「ちょっと待って!」
美耶はあまりの素っ気なさに慌てて扉を開ける。
これは切妻瑞貴という人が死ぬと言われた日まで死神と一緒に過ごす物語。
完結済にしているのは本編が終了しているからです。番外編もかなり不定期に更新していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-06 02:26:26
281838文字
会話率:41%