死者に、選挙権はあるか──
異世界に転生した元探偵・羽鳥翔一は、《遺体管理局》の“死人調査官”として、死者と制度の矛盾を追っている。
今回の舞台は、代議院選挙。候補者のひとりは、《未返却の死者》。
「死してなお訴える」ことは、本当に“
民意”なのか。
死んだことにされ、死んでいない者が、
死んだことにされないまま票を投じる。
その一票は、誰の“生”を代表しているのか──
◆死生観×制度風刺×探偵譚◆
※本作は『死人探偵』シリーズ第3作ですが、この1話だけでも独立して読めます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
8682文字
会話率:37%
――この遺体、誰のものでもないんです。
ある日、身元不明の遺体が“返却対象”として保管された。
申請者は五名──皆、それぞれの「故人との関係」を証言する。
だが、どの証言も少しずつ異なっていた。
異世界転生した“死人探偵”羽鳥翔一が挑む
のは、
“死んだはずの男”の名前をめぐる、静かなミステリー。
記録に残せぬ者たちの、“記憶”の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 00:00:00
7016文字
会話率:44%
死んだ方が都合がいい立場に追い込まれ、死んだことにされた元・警察官の主人公。
まるで『死人』の様に虚無に生きている主人公の知り合いが殺される。
その知り合いは、自分が殺される事を予期していたかのように、主人公に金を残していた。
金を受け取る
ことになってしまった主人公は、事件を追う猟犬の本能を呼び覚ましつつ、事件性がないとして捜査を打ち切ってしまった警察に代わって、殺人犯を追跡するのだった。
※物語内に出てくる団体は架空の団体であり、類似した名称の団体があっても無関係であることを予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-09 01:57:45
108257文字
会話率:15%