〈あらすじ〉
人類は宇宙へと進出した。
だが、それはあくまで技術的な革命だった。
人々の社会は宇宙に出てもなお、有史以来人間が持つ、人間らしさは変わらなかった。
その証左となるのがこの歪な世界。
すでに宇宙に進出して1000年以上、古の16
世紀も目を見張るほどの混乱と死が巻き起こっていた。この宇宙で死んでも誰も看取ってくれる人はいない。
地獄の中で生を受けた主人公 ルーカス・マクワイヤーは20mを超える巨大人型ロボット[ポッド]に登場し数多の戦場を駆け抜ける。
(リアル寄りロボット小説)
(KSPの影響あり)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 23:11:35
260491文字
会話率:39%
人類滅亡後、新たな知的生命体が誕生した。彼らは、人間の子孫であることを自覚し、自身を祖先に習い、灰人(かいじん)と名乗った。彼らは祖先の記録を解読、研究し、小さな村落とそこそこの小国を作り、緑に覆われた星で慎ましく生きていた。それは、祖先の
人間たちが神の怒りに触れたからだ。いくつも見つかる記録からそれらを読み解いた灰人たちは、同じ轍は踏まないと、争うことなく平穏に暮らしていた。
しかし、知能を持つと歴史を繰り返す習性もついてくるらしい。自然災害、飢饉、疫病。様々な困難に直面し、これを神の試練と称して、歴史の再現を始めた。隣の村落を襲い、食料を強奪。国同士では、戦士を集めて大規模な戦争の準備を始めていた。
そんな時代に生きる一人の青年ガレットは、幼馴染のネットとともに、集落近くにある旧時代の街——集積所へと出かける。いつものガラクタ漁りをするためだ。だが、集積所には見かけない顔の青年が、野生の動物に襲われていた。間一髪助けたガレットは、彼が選手だと知る。選手は、村落や国では生きられない。都と呼ばれる、誰も見たことがない綺麗な街でしか暮らせない。ガレットとネットは、選手の青年を連れて旅に出る。
旅の先々で起きる事件や争い、果ては逃れられない自然の摂理に触れ、灰人のガレットとネット、そして選手の青年——セトは、緑で覆われた綺麗で残酷な世界を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:40:09
20624文字
会話率:34%
明の正徳年間、風雲急を告げる時代に、書香世家出身の若き才人、王守仁は、一連の奇妙で超凡脱俗な事件に偶然巻き込まれる。この物語は彼を中心に展開され、起伏に富んだ、心を揺さぶる一幅の絵巻となっている。本書は単なる歴史の再現に留まらず、心と理性の
深い対話も描かれている。王守仁の旅は、外界の冒険だけでなく、内面世界への深い探求でもある。彼の道のりは陰謀と裏切りに満ちており、真理への渇望と探求もある。「陽明異聞録」は、古典的な文言文の筆触と現代的な物語りの手法を巧みに融合させ、独自の語り口を生み出している。深宮の権謀術数から辺境の荒涼とした景色、錦繍の江南の繁華街、神秘的な幽冥の幻境まで、本書は読者に、現実的でありながら想像力に富んだ世界を描き出している。この伝説的な時代背景のもとでの王守仁の成長の旅は、一代の理学聖賢を形作るだけでなく、歴史の長い流れの中で一節の古い秘密を解き明かす。これは歴史と神話の交錯であり、古今東西の文化に対する深い探求である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-12 02:18:33
3297文字
会話率:13%