神霊の力を借りた巫(かんなぎ)が守る世界。精霊『姫』と結ばれた巫の少女、灯桜(ひざくら)は里を襲う干魃を解決できず、鬼を使う男に敗れて無能の烙印を押された。
里を追われ、行き場を失った灯桜。そこに突如、都の使者が現れる。それはなんと国の中
心、鏡宮(きょうくう)へのお誘いだった。なんでも姫は神格高き神であり、灯桜は鏡宮の巫女にふさわしいとのこと。おまけに貴族待遇で家も糧も得られるという。
灯桜は応じて宮に入る。
だが鏡宮は侵略国家に狙われ、敵国の放った人喰い鬼が暗躍する地獄となりつつあった。無能の巫女、灯桜は剣でもって鬼を祓う。鏡宮を帝国から守り抜く、血と骸にまみれた戦いがいま始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-13 14:26:49
48459文字
会話率:32%