真守(まもる)は、高校生になっていたのだが、普段から何かすべきことがあるはずだと思い続けていた。
だが両親の期待と希望を受けて、自分の未来は、良い大学に入り理科系の会社で働くことだと思っていた。だから、成績をあげるために真守は塾に通って
いた。
ある日、塾に行く途中で同じ学校の生徒が恐喝を受けていたのに出くわしてしまった。その生徒を助けたのだが、恐喝をしていた男にナイフで腹を刺されてしまった。すると、意識がなくなり、真守は、別の世界に転生してしまったのだ。
そこは異世界のコロダ国で、仕立屋の子、ダラムとして育っていった。
だが、その国で赤死病という流行病がはやりだし、ダラムの父母も病気で死してしまった。その上、住んでいた家も地主にとられて家無しになってしまったのだ。
しかたなく、ダラムは道にすわって通る人からお金を恵んでもらう物乞いをしていると、国の占い師ナヨがやってきて、ダラムの頭に手をおき、この世界で魔王から人々を救ったアーサーであることを思い出させたのだ。
魔王と戦い、アーサーが魔王に他の世界に転生されそうになった時に、アーサーは魔王を砂粒ほどの細かさに粉砕をして、風に飛ばしていた。だが、アーサーがいなくなったこの世界で、魔王は隠れて人の世界に入り込み、世界を支配しようとしていた。
ダラムは、ナヨの力を借りてアーサーの力を次から次へと蘇がらせ、コロダ国のミーシャ王女を守りながら、この世界を支配しようとたくらんでいる魔王と魔人たちを相手に再び戦い出したのだった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 18:31:38
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