包丁のおれはある時、持ち主のお嬢ちゃんが自分を使って自殺を試みた際に何の力が働いたのか、お嬢ちゃんの体に乗り移ってしまった。何故お嬢ちゃんがそんなにも苦しんだのか、包丁のおれにはわからない。だが、おれはこれを機に、さっさとお嬢ちゃんの暮らす
町から出て行くことにした。というのもお嬢ちゃんは仕事先で、功績を同僚に横取りされまくり、逆に役立たずの烙印を押されていることを、知ってしまったからだ。死んだ両親の紹介で働いているところだからと、逃げ出せなかったお嬢ちゃん。だがおれはそんなしがらみはどうだっていい! そう言うわけで、おれは脅しのように役立たずはやめろ、と怒鳴られたそれをちょうどいい、とその場で仕事場をやめるとどなり、その勢いで町を後にしたのだ。町を後にしたおれだが、そんなにこの先を悲観はしていない。なにせ。
おれは屑鉄として溶かされて包丁になる前は、伝説と言われた名剣だったからだ! ちょっとやそっとじゃおれはへこたれないんだぜ!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:00:00
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会話率:41%
初めまして。王宮雇いの呪い師、ウルタムスと申します。楽隠居を目指して今働いているのですが、どうにも思い描いた楽隠居路線とは違った方向に向かっている気がします。もう少しゆっくりした人生を歩ませてください。切実に。
※転生要素は後程出します。
最初は剣と魔法っぽいですが、最終的には少し違ってくるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 06:00:00
308609文字
会話率:54%