その者の人生は、生まれ持った属性に左右される。
地属性であれば農業に。火属性であれば戦闘に。光属性であれば救済に。ヒューマンやエルフやドワーフといった種族の違い以上に、属性が及ぼす人生への影響はとても大きなものであった。
「……地属性や
光属性の勝ち組じゃない。水属性の安定もなければ、風属性の挑戦権も与えられず、火属性や闇属性のような意味のある鍛錬すら許されない」
そんな世界に星属性を宿して生まれたヒューマンの男、ユーリス。歴史上、危機にひんした世界を何度も救った属性を宿した彼は、しかし一般的に討伐はむずかしくない小型の魔物すら倒すことはできなかった。周囲からは見放され、指をさされながら生きるために生きるだけの人生を送っていた。そんなある日、幼いころに面倒を見てくれた師範から、祝祭の日に王城で披露される武器を警護してもらえないかと依頼された。金銭的な事情もあって、ユーリスはその依頼を了承した。
そして、迎えた祝祭の夜。「安心しろ、怪我はさせない。私たちを救ってもらうのだから、丁重に扱うさ」彼は出会ってしまった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-10 18:00:00
482882文字
会話率:39%
神ゲーと呼ばれる大人気RPGゲーム【スターブレイブファンタジー】の世界に転生した俺は、自身が主人公を庇って死ぬ親友キャラであることに気がつき絶望する。十年後に待つ死亡イベント――運命の日に備えて、力と己の手足となる駒を手に入れるべく奔走を始
めた。そして、始まる学院生活。決して親友にならないよう、主人公とは一定の距離を取りつつ極めて希薄な人間関係の構築を目指す。全ては死亡イベから逃れ生存ルートを手に入れるため。ゲーム知識をフル動員して幸せな大往生を掴む。
※カクヨムでも公開中です。
※不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 19:00:00
138288文字
会話率:41%
人見知りの少女ミグラは、二つの悩みを抱えていた。一つは、陽の光が苦手なために一人前の仕事ができずにいること。一つは、婚約者からもらったアクセサリーを身につけることができなかったために、婚約を破棄されてしまったこと。
銀アレルギーの症状を治す
ため、星属性の天空造園師を名乗る青年と一緒に、銀のいばらの塔へ向かうことに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-17 01:40:10
7823文字
会話率:40%