【背景】
僕らの住む街が、中世風の異世界に転移したらどうなるのか?
街の外に舗装路も物流センターもなく日用品が不足しますよね。
その時、街の陸自駐屯地は……各地で重機を駆使した災害支援に従事してきた施設科の隊員さんが活躍してくださるは
ず。
ここでは、魔法や異能ある世界で陸自施設科にご活躍いただきます。
【ストーリー】
2037年夏、7万人が住まう宮古島市全域は異界へと転移した。
異界の外地より10メートル級の巨大な土人形アンノウンが島に襲来。レールガン部隊の応援下、陸自駐屯地は防衛の任に就く。
船便に食料の多くを頼ってきた島の食料備蓄が欠乏していく。半年を経て、島の主な備蓄は特産品のサトウキビとサツマイモ程度に。大学芋の類が中心の食生活を強いられる市民。栄養は偏りがちで虫歯も増えていく。
調査により、島は琵琶湖に転移しており、外地は中世風の異世界日本であると判明。駐屯地施設科の隊員たちは、物質調達の命を受け外地に赴く。外敵の脅威もある中、小型ドーザで地を慣らし開梱し作物を栽培。屯田兵と自ら揶揄しつつも島に食糧を届けることができた。
しかし食料備蓄はなお厳しい。外地の人々との交易に活路を見出したいとの市長の意向に駐屯地司令は同意する。
それは、外地の異世界日本を従属させているエルメヌーム帝国の統治下に島が組み込まれることを意味する。
帝国への発言権の確保と貿易促進の観点から、司令は異能を活用した琵琶湖から日本海への運河作りに挑む決断をする。
かくして、ツチミカドの異能持ち土御門となった和希と、陸自施設科の長さ20kmに及ぶ運河作りの挑戦が始まった。
【SS「じみか」】
物資が不足する中、異世界の市民生活はどうなっていくのか気になります。
島の設定は同一に、島の地域情報誌「ジミカ」を発行している防衛系女子校のSSを先行して書いています。
こちらは主人公和希の半年前をギャグテイストで描き、物資不足をシリアスすぎる話にしないようにしています。よろしければ、↓よりご一読ください。
https://ncode.syosetu.com/n5930hd折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 15:45:55
3857文字
会話率:17%