放課後、私こと笠田琴音は、廊下を足早に歩いていた。
「せんせー、今日もよろしくお願いします!」
「……またお前か」
数学準備室の片付け切らない机に肘をついて、次の日の授業の準備の為資料を読み込んでいた私のお目当ての人は、眉間に皺を寄
せてこちらを向く。
三年間って、長い?
私には短かった。
だって、春休みも夏休みも冬休みも会えない。
会えないんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 12:00:00
1000文字
会話率:42%
かつてご当地アイドルをしていた美少女の舞浜真遊はクラスのみならず、学校中の女子から無視をされるというイジメを受け、さらには売春の噂を流されて男子生徒からやらしい目で見られる毎日を送っていた。
そんな真遊にとって、隣の席に座る右頬と背中に傷
を持つ台場龍十と挨拶を交わすだけの日々が唯一の安らぎになっていた。
その龍十もまた、かつて人を殺したと噂される人物であり、周囲から敬遠されている存在でもあった。
そんな中、数学準備室に閉じ込められたことで真遊の壊れていた心に癒しの光が差し込んでくる。
救いの手を差し伸べた意外な人物、そして驚愕の提案。
この日から、噂を流した真犯人をいぶり出すため、真遊とパートナーの逆襲が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-06 19:00:00
87978文字
会話率:71%