貴族の息子、ローランドことローには願望があった。
それはいつの日か「白馬に乗って華麗颯爽と御姫様をかっさらう」と言う貴族系男子なら誰もが夢見るありがちなもの。
しかし、そんな彼に貴族的運命の御約束、「政略結婚」の話が。
しかも、魔王の侵略を
受けつつある隣国との同盟関係強化のためと言うものすごく重要な奴。
政略結婚なんて嫌だなぁ……でも、貴族に生まれてしまった以上、諦めるしかないのだろう。
そう諦観するローだったが、しかして、相手方のジュミリエイルことジュリはそんなしおらしい思考はしておらず。
「この政略結婚、魔王を殺してでも回避するわ」
と言う訳で、始まってしまう。
ローとジュリ、たった二人での魔王暗殺婚前旅行。
すべては、政略結婚を回避するために。
そして二人の願望を叶えるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-19 00:24:27
50583文字
会話率:36%
三年前に大好きな母さまと父さまを相次いでなくしたトーカは、領地に引きこもったまま、二人の行方が最後に途切れた広大な森を、ひとりあてもなく探すのが今の日課だった。そんなトーカに突然降って湧いた結婚話。相手はこの国の王太子。……なぜ?そもそも会
ったこともないような相手と結婚なんて絶対に無理。しかもトーカを迎えに来た騎士の中に、かつて共に暮らした兄代りで初恋の相手であるケントがいて……。
*妹で令嬢と兄で騎士のこじれすぎた恋愛模様。
*思ったよりも全体的にシリアス寄りかもです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-02 22:00:00
92202文字
会話率:34%