平民→男爵→辺境伯と、異色の経歴をもつ家系のウィリア。
家族と共に領地を支えるため、王都で学ぶ機会を得た彼女は、学園に編入し楽しい生活を謳歌していた。
だがある日から、自身に対する嫌がらせが始まったのである。
犯人の見当はついているが、ウ
ィリアは立場上どうにもできない。
困り果てた彼女は、階段から突き落とされた騒動をきっかけで話すようになった第一王子に、事の次第を話し、なんとかしてほしいと訴えるのだった。
卒業まであと半年と迫った建国祭の日。
第一王子はウィリアの為にと情報を掻き集め、広間に集まる学生の前で、声高らかに自身の婚約者を断罪し始める。
なんと彼は、自身の婚約者がウィリアに悪意を向けたと言い出したのだ。
しっかりとした調査に裏付けられた隙のない答弁は、まさに完璧。険しい顔の婚約者も、彼女を敬愛する弟も、誰も第一王子に反論できない。
──隣で始まった婚約破棄騒動に、ぽかんとした顔で呆気にとられたウィリアを除いては。
※俺たちの戦いはこれからだ! と唐突に終わります。
ネタだけ残しておきたく、勢いで書きました。
楽しんで頂けましたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 22:22:12
14441文字
会話率:31%
『みんなに優しいギャル』である三日月(みかづき)は、男子からの告白を断るのが面倒になり『私が心から欲しい物をプレゼントしてくれたら付き合っても良い』と条件を出した。
一方、女性と付き合う気の無い賢護(けんご)は、彼女が自分と似た悩みを抱
えていることに気付いていた。それゆえ、『心から欲しい物』にも心当たりがあった。
賢護は彼女への同情心から、彼女の両親へ接触して渾身のプレゼントをこっそり用意する。
賢護の狙い通りに三日月は心から喜んだが、彼女はそれを賢護がプレゼントしてくれたことに気付き、賢護にアプローチするのであった。
タイトル最後の『俺の方が幸せにされそうです』の所は本編の未来を想起したものであり、具体的なイチャイチャがあるわけではないのでご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 21:12:44
9085文字
会話率:36%