失われた無垢さを嘆くことより、その存在の真偽をさきに問え。
最終更新:2024-01-16 07:00:00
291文字
会話率:0%
灯里は、恋をしたことがなかった。もちろん、一目ぼれなんて言葉に対しても否定的だった。相手のことを何も知らないのにどうしたら恋になんておちるのかわからなかった。ドラマや映画を見ていても、あんな熱烈な愛を囁く自分が想像できなかった。
かっこいい
彼氏と手を繋いでデートなんて、自分には縁のないものだと思っていた。
なのに、恋をした相手は女の子。同性だったのだ。この気持ちは恋?ただの思春期?
尊敬するところはあっても、憧れはない。なのにどうしてこんなに惹かれるの?
空気よりも軽そうで、へちまのタワシよりもスカスカそうな愛の言葉が、彼女から囁かれる。
「うん、かわいいね。世界で一番かわいいよ、基準は私。
よし、すっごくかわいいからナンパされちゃうね。駅までお見送りしようかレディ」
「電車使うの高嶺ちゃんだよ」
「寂しーい、一緒に駅までいこう」
「学校が停留所なんで」
「この、スクールバス族め。ナンパの心配がなくて安心した、ナンパされそうになったら、私の彼氏の高嶺君はかっこよくてイケメンで、茶華道を嗜んでて料理ができる家庭的な男でちょっぴり音楽の成績が悪いバイオリニストっていうんだよ。わかった?」
「バイオリンできるの?」
「手拍子ができない私に楽譜が読めるわけがんないだろう」
灯里の好きな女の子は本当に心底変な子で、おバカちゃんだけど、人をドキドキさせる天才。
これは、高嶺に恋をしているがアタックできない灯里と、そんな灯里を無自覚にドキドキさせる高嶺の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-03 22:36:30
10118文字
会話率:60%
とあるウイルスの流行る最中、久々に耳にした「アン、ドウ、トロア」。
バレリーナ教室から聴こえてきた手拍子。
最終更新:2020-09-21 00:00:00
200文字
会話率:0%
ハロー異世界。
俺は、VRゲームから転移した。
そして、これが俺のスキル。
【蹴り】【跳躍】【猫だまし】【奇術】【歩行】【手拍子】【聞き耳】【踏みつけ】【天気予報】
……しょぼ!
まぁいい。
「俺は好きに生きる!」
しょぼいけど最強。
自
重しない異世界ファンタジー開☆幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-29 16:54:02
9220文字
会話率:22%