「逃げるしか能のない腰抜けなんて必要ない」
ぐうの音も出ない正論でパーティを追放された、『逃亡者』シルキィ。
彼女のジョブ『逃亡者』は、逃げるのが得意なだけの、珍しいが役に立たないスキルしか習得できなかったのだ。
しかし彼女は追放されるだけ
でなく、パーティのリーダーから、殺人の濡れ衣を着せられ捕まってしまう。
しかも投獄された場所は、そこで『人喰い鬼』と呼ばれる少女フウカと同じ牢屋だった。
死を覚悟したが、どうにか血を吸われるだけで済み、さらにジョブ『逃亡者』のスキルが目覚めたことで、フウカと共に脱獄に成功する。
これでほっと一安心――できるはずもなく。
殺人、強盗、脱獄の罪で衛兵に追われ、
最強の兵士に恨まれ、
街の事件に巻き込まれ、
さらに正体不明の化物まで現れて、シルキィは全力で逃げ回る羽目に。
唯一の希望は、逃げている限り上がり続けるジョブ『逃亡者』のレベルだけ。
果たして彼女は疑いを晴らし、戦わずに逃げ切り、無事に生き延びることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 18:41:51
172080文字
会話率:40%
弐伊都 勇《にいとゆう》は高校を卒業したばかりの人畜無害な一般人。ただ違うのは『働いたら負けと思っている』と社会人に成りきれていない『ひきこもり』ようするにニートである。徹夜でネトゲをしていた勇は、PCをつけたまま眠ってしまっていたのだが何
故か起きたら異世界に飛ばされていた。訳もわからず飛ばされた世界における自分の立ち位置は、どうしてなのか『勇者』そして『ひきこもり』であるが故、どうもやる気など起きない。果たして、戦う気を起さない勇者は世界を救うのか?それとも異世界に、ひきこもるのか?ニートでチートなコメディファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-26 17:38:51
28909文字
会話率:68%
引き篭もりの藤宮康介は、深夜、人の目を憚りながらコンビニに向かった。其の途中で立ち寄った公園で、一冊の青白く光る本を見つける。本を開けた途端、康介は光の奔流に呑み込まれる。気づいたときには、二つの月が昇る異世界だった。そこで、康介は薔薇色の
髪の少女、コロナ=バッセルと出会う。
康介は、異世界で様々な人と関わりを持つうちに、自分とは何か、生きることとは何かを考えていく。
~生きることに臆病な少年は、薔薇色の髪の少女に邂逅した。~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-22 22:23:27
134908文字
会話率:31%