※ 語り手の『わたし』(と『あなた))の正体が徐々に明らかになっていくというお話です。
気付いたら、わたしはあなたを見つめて恋に落ちている。雉猫に導かれてのことだった。駅のホームでわたしはロックバンド・ヴォーカルのお姉さんを口説く新入り
のギタリストの声を聞き、お姉さんの心の中を読んでいる。それはわたしの錯覚かもしれなかったが、あのとき二人のキューピッドになれなかったことをわたしはとても悔やんでいる。けれどもあの雉猫がきっとあのときのわたしなのだから躊躇なくわたしをあなたに出会わせてくれたのだろうとは確信している。
高校二年生のわたしには巨人を確認する趣味がある。
わたしの傍らにはときどき幽霊がいるが、もちろんそれが本物かどうかはわからない。幽霊の見つけたわたし好みのオジサンとPortmeirionで愛を交わす妄想からわたしが戻ると雲の隙間から巨大な目玉がニュッと浮き出してわたしのことをじっと見る。神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し。
わたしには人の名前が憶えられない。けれども『そうじげからなし』だったらわかるのだ。あるいはそれは複数の 『いさならけぎじゅお』たちだったのかもしれない(ヒント ローマ字)。
わたしにはかつて勝手にその職に就任した一人のボディーガードがいたが、ある会話の後で彼の姿はわたし(=河野頼子)の宇宙からすっかり消えてしまう。
わたしには死が見える。死をあえてヴィジュアル化すれば膨らんだ透明な袋に似ているが、そんな死と似ているのが、幼い頃にわたしが中国で出会った神だった。
わたしは元は人間だった三毛猫のことを知っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 14:38:40
29917文字
会話率:77%
僕は君の顔を憶えられない、それでも僕は君を愛している!
最終更新:2021-10-08 03:00:00
2050文字
会話率:28%
結城暁人が恋する神崎小夜先輩は他人の名前が覚えられない相貌失認という病気を抱えている。
それでも彼女を何とか愛そうとする少年のお話。
その掌編。
2017年10月、関西コミティアにて同人誌として頒布する予定です。
なお、拙作「他人の名前が憶
えられない神崎先輩の事件録」(削除済み)からミステリー部分を少しあいまいにしたような感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-10 11:36:51
10001文字
会話率:45%
神様だってゲームがしたい!
とある究極神(クイーン)と人間(以下略)のお話。
ファンタジー?妖精?かわいい女の子?剣と魔法?
神様だってそんな世界で遊びたい!
世界樹の頂点を目指すゲームをしていたら、ゲーム空間が現実になったり、つかの間種
族間戦争になったり、戦艦持ち出したり、あげくの果てには元の世界の未来で戦争したりのハチャメチャストーリー
性能がチートでもしかたない!
重く見ず生暖かい眼でみてやって下さい。
評価してくれると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-24 19:01:41
34746文字
会話率:37%