光と豊穣の国ラーディックス。
かつて、この国を造り、守護者と呼ばれた英雄たちに倣った契約がある。
対の〈剣〉と〈盾〉になる守護者契約。
〈剣〉である貴族は、魔法を唱えるのに必要な魔素を兵士から補い、
兵士は本来使えない筈の魔法
の武器で貴族の〈盾〉となり、協力をして魔物を倒していた。
ある貴族の〈盾〉に選ばれた、修道院育ちのひとりの少女。
エル、というその少女には、修道院に拾われる前の記憶がなかった。
そして、脅威である魔物とはまた別の脅威がラーディックスに迫っていた――
これはひとりの少女の成長と戦いの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 23:59:52
226370文字
会話率:31%