幼いころから小説の執筆を趣味とする少女、村雲唯(むらくも ゆい)は、かつて事故で脳を大きく損傷し休学を挟んで一つ下の学年へと編入した藤沢蜃気楼(ふじさわ しんきろう)というけったいな名前の女子生徒とちょっとしたきっかけから急接近することに
なった。
しかし、その蜃気楼にはある特徴があった――もしくは、あるはずのものが、なかった。彼女の脳は事故の際に受けたダメージにより、言語機能をはじめ、意識創出に関わる様々な機構が破壊されてしまっていたのだ。にもかかわらず、彼女は事故以前と同じく自然にしゃべり、笑い、恋愛まで行っていた。意識を持たないままで。
外面からは意識ある人間と全く区別のつかない、しかし意識を持たない生き物。蜃気楼は、言わば哲学的ゾンビだった。
意識無き者との恋愛は成立するのか。無意識を愛し、無意識に愛されるとはどういうことなのか。唯は、意識と無意識と恋の関係性の問題に直面することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-14 00:04:18
19455文字
会話率:33%
何も言わないのはせめてもの優しさ。降り濡つ滴をその身に流し続けながら、残る心を流したい。
最終更新:2018-06-17 17:17:39
2039文字
会話率:65%
主人公とヒロイン達が、日常を通じて出会い、そして紡ぎ出す恋愛模様・・・とは限らない!?仲良くはなれたけど残念ながら友達としてしか付き合えなかったり、恋が実った場合もそれまでの過程は人それぞれ。現実に又はアニメや漫画で普通にありふれた、そん
な恋の関係を男の子と女の子が紡ぎ出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-13 02:10:30
13673文字
会話率:49%
主人公、祥太は受験に悩んでいた。そこへ、先に進学が決まった幼馴染、宏人に告白されるが、二人は大喧嘩をしてしまう。仲直りしたい祥太だったが、宏人が許してくれない。しかし、高校に入ってすぐ宏人が謝ってくれた。同時に彼女ができたと報告される。なぜ
か、素直に喜べない祥太。ところが彼女がいながらべたべたしてくる宏人に混乱させられる。まだまだ幼い心の祥太と彼を大好きな宏人との恋の関係。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-20 16:58:00
57716文字
会話率:50%