水族館からの帰り道。彼と私は手を繋いで帰った。
『恋人らしい事』を意識させられた後のこと故、私はいつもより怖気付いていた。
このままでは駄目だ。だから、腹を括れ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
喚かないのが~。の二人。
帰り道の話。ここいらからぎこちないズレが始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 08:20:11
1089文字
会話率:46%
夏休みを控えた高校一年生の沙雪。
白銀の世界で夏祭りや花火大会を楽しみにするカップルのカップルによるカップルのための装飾で彩られていく世間の、恋のキューピッドなんてものがいるのなら本当に幻覚で見えてきそうな雰囲気に大きなため息を白く染
めてつく。
そんなハートマークで溢れているなんとも愛くるしい日を、今日も何の色恋沙汰も無いまま、愛もへったくれもないゾンビのように一歩一歩白い道を踏みしめて学校へ登校する。
そこへ現れた、今では半分疎遠な幼馴染の結衣。
しかし、いつも明るかったはずの結衣の様子がどうやらおかしい……?
学校をサボってまでついて来て欲しい所があるというから、行ってみればそこは沙雪の家。
鍵を持っていないはずの幼馴染に、部屋の中にまで無理やり連れ込まれてしまった彼は男としての覚悟を決めるべく寒さでかじかむこぶしを強く握る。
「覚悟? は? 何言ってんの?」
――突如、よく知っているはずの部屋に”見知らぬ半透明の扉”が出現し、彼は理由もわからず幼馴染に連れられて何千年もの間世界に秘密にされてきた向こう側の世界へ足を踏み入れることとなった。
その世界は沙雪の暮らしていた世界の反対側で、あたり前のように空をドラゴンが飛ぶ、広大な白銀の大地が広がる魔法の世界だった……
やがて二つの世界をまたがる白き秘密を知った沙雪は、青い夏を取り戻すために奮闘していくこととなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 01:00:00
29113文字
会話率:41%
「pixiv」に掲載済みの作品です。
橋本みのりは親友の藤村花音(かのん)に恋をしている。目前に迫る大学受験にさかのぼること一年前、一緒の大学を受けようと約束していた。お互いの家で受験勉強を続ける二人。。受験前日、みのりは手製の桜色のお守
りを花音に渡す。驚く花音、何故なら同じ色のお守りを彼女も用意していたから。偶然の一致に喜ぶ二人、しかし本番への不安はぬぐい切れなかった。受験当日、二人は待ち合わせて受験会場へと向かう。みのりは席について勉強するが落ちつかずトイレに行こうとしたら、花音からまたお守りを渡された。緊張と不安で一人になった時にお守りを強く握ると、中に何か入っているのに気付いた。迷った末に中を開けると「付き合って下さい」との言葉が入っていて驚く。何故なら自分が花音のお守りに忍ばせた言葉と同じだったから。席に戻る時、みのりは花音に訊く。「私のお守りも、もう開けたの?」「とっくに、ね」みのりは覚悟を決め、席に戻るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 23:19:16
15293文字
会話率:53%
君がくれた、希望の光。
離さぬよう強く握る。
私を見つけてくれた君に、感謝の言葉を伝えよう。
最終更新:2021-09-23 21:04:47
248文字
会話率:0%
「この世界も、国も、仲間も、姫も、必ず俺が守るよ」
一人の男はそう宣言した。
眼には決意が宿っていて、揺らぐことはない。
男は凛々しく、民からも仲間からも信頼が厚く、王には信用を、姫には恋慕を抱かれていた。
男もまた民を、仲間を、
王を信じ、姫に恋慕を抱いていた。
男は腰の剣を強く握る。
その宣言は誰になされたものだろうか。
民だろうか、王であろうか、それとも愛しの姫だろうか。それとも世界を創造せし神であろうか。
「だって俺は世界を救う勇者だから」
その男は……。
神に、民に――――世界に、選ばれし勇者は強く、強く、決して揺らぐことのない誓いを立てた。
それは誰にでもなく勇者が立てた、自らへの誓約であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-12 18:00:00
13400文字
会話率:55%