それはちょっとした意趣返しのつもりだった
紫雲蓮司は長年幼馴染である鶴姫舞華に召使いのような扱いを受けていた。
社長令嬢である舞華と、その社員である親の格差をそのまま受け継ぎ、彼女の言葉に耐える日々
それに耐えられなくなった蓮司は絶縁を言
い渡すが、舞華は嫌だと縋りつき、挙句の果てに金で買収してくる始末
なけなしのプライドを刺激された蓮司は、そんな舞華にある言葉を返すのだった
―――幼馴染料金を払うなら今の関係を続けても構わない、と
そういえば、きっと愛想を尽かすと思っていた。離れていくと思っていた。
所詮金で繋がるだけの関係。これまでの年月とは相反する間柄になれば、彼女も変わると思ってた。
だけど、そうではなく
蓮司の意思に反して、舞華はその関係にのめりこんでいく。まるでホストならぬ『幼馴染狂い』のように―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-15 18:30:29
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会話率:24%