配達屋を営むボブは、とてもよく太った男だった。
今その腕に抱くは、まだ世間を知らぬであろう四歳の女の子――その正体は何と、逆賊に国を奪われ殺された国王の末娘・第三王女。抱え持ち、逃げていたメイドを助けたことで「この子を連れて国外へ!」と、託
されてしまったである。
踊りが好きで、一つ舞うだけで言葉や感情を伝えられる女の子。対して、おじさんは慣れぬ子育てに四苦八苦……。国を取り戻し、故郷へ帰らせるため。ボブは女の子にユーリと言う名前をつけ、宛先の分からぬ長い配達の旅に出るのだった。
◇以下、小説情報◇
・完結まで作成済み 約31話・9万8千字程度
・基本的には毎日更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-15 02:19:59
102284文字
会話率:32%
ある日のこと、河童のヨブは幼女に出会います。ヨブは孤独な幼女に同情してしまい、悲しい思いをするのは分かっていたのに、お友達になってしまいました。人間と河童は住む世界が違うのですから、いつか別れの時がくるのです。
やがて少女は、小学校へ通
うようになり、すこしづつ幼女から少女へと成長してゆきます。そして好きな男の子が現れると、幼女の目には河童のヨブの姿が映らなくなりました。
ヨブの涙は、幼女の成長を祝福する涙でもあり、別離の悲しみの涙でもあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-08 21:33:59
2638文字
会話率:26%