配達屋を営むボブは、とてもよく太った男だった。
今その腕に抱くは、まだ世間を知らぬであろう四歳の女の子――その正体は何と、逆賊に国を奪われ殺された国王の末娘・第三王女。抱え持ち、逃げていたメイドを助けたことで「この子を連れて国外へ!」と、託
されてしまったである。
踊りが好きで、一つ舞うだけで言葉や感情を伝えられる女の子。対して、おじさんは慣れぬ子育てに四苦八苦……。国を取り戻し、故郷へ帰らせるため。ボブは女の子にユーリと言う名前をつけ、宛先の分からぬ長い配達の旅に出るのだった。
◇以下、小説情報◇
・完結まで作成済み 約31話・9万8千字程度
・基本的には毎日更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-15 02:19:59
102284文字
会話率:32%