修道院で育ったロザリアは、単調な集団生活にうんざりし、脱出を試みる。脱出が成功し、街を歩いていると、怪しい人影につきまとわれ、さらにはその数がどんどん増えていく。逃げ場がなくなったとき、ロザリアの前にベリオルと名乗る黒髪の美しい青年が現れ
、人影を一掃する。彼は上級の悪魔で、怪しい人影の正体はロザリアが呼び寄せた下級の悪魔だという。じつはロザリアは15年前に悪魔の契約に巻き込まれ、契約者が手にするはずだった、下級の悪魔を操る力を手に入れてしまっていた。そして、ロザリアの力を察知した本当の契約者・テスがロザリアの力を狙っているとも告げられる。悪人の魂を喰らい善人を助けるという誇り高き悪魔の名にかけて、ベリオルはロザリアの力をテスに戻し契約の代償である魂を回収すると約束する。しかし、テスの狙いはロザリアの力だけではなかった。ベリオルと共に立ちはだかる謎と危機を乗り越えていこうとする中でロザリアは、へらへらしているが頼りになり、そしてとびきり格好良い彼に惹かれてしまう。何でも完璧にこなすスーパーマンでお調子者、そして人間好きな変わった悪魔と、元修道女コンビの関係性にも注目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-27 01:33:24
9532文字
会話率:32%