現実世界とはまた違う世界。エルフや獣人などの亜人、魔族や魔獣が存在する世界。
そんな世界の、勇者と魔王の戦いが神話として語られるようになった時代。そして、文明が近代化へと進み始めた時代。人々は争いを止めず、その争いは酷く悲惨なものになり
始めていた。
そんな中、1人の男が前世の記憶を持ったまま転生する。
転生者なのにスキルが無い。
魔法の世界なのに魔法が使えない。
兵隊でありながら銃も当たらない。
極め付けは仕事をサボる駄目人間。
しかし男は、上級貴族との謀略戦、宿敵達との知略戦を繰り広げながら、前世での知識と価値観を活かし、仲間達と共に、時代を大きく揺るがす英雄へとなっていく。
転生者が紡ぐ英雄譚、ここに開幕。
極力、毎日投稿。 後から面白くなります……多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 14:23:49
1025095文字
会話率:46%
令和から戦国時代に転生した男は本栖湖のほとりで零細の地侍、本栖渡辺氏の末子として伸び伸びと育った。年の離れた兄貴は立派な当主として頑張っていて、甥っ子もふたり生まれているので男は武士階級に縛られることなく自由に百姓となること、いわゆる帰農が
許された。男が日々の暮らしの改善に努めている間も甲斐国は風雲急を告げ、織田や徳川から攻められて窮地に陥る。だが、賢い兄貴は徳川氏の調略に乗り、武田家を離れることで甲州征伐の難を逃れることに成功した。男はその歴史通りな展開に安堵し、このまま徳川氏の下で天下泰平の時代まで「ちょっと裕福な百姓」としてやっていけるものと期待したが織田信長や徳川家康や明智光秀など戦国に燦然と輝く武将らが実家に押し寄せてきたことに困惑する。いやまさか、これも史実通りなんて知らんし。オレが戦国で作った酒と肴で信長を持て成せって?本当に?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 12:00:00
120798文字
会話率:21%