勇者パーティーでポーターをしている少年ホーリー。面倒ごとをおしつけらる不遇の日々をおくっている。仲間がこわした古い石の塚をひとりでなをしていると、不可思議な幻聴がきこえてきた。その声の主は、6000年以上生きている石の精のナナコさんだった
。ひょんなことからホーリーはナナコさんを助け、ナナコさんはホーリーの心支えになる。
ブラックな勇者パーティーにナナコさんとともに戻ると、待っていたのは、リーダーのダブロフからの追放だった。けれど、ナナコさんという姿は見えないが心強い存在を得て強くなったホーリーは、追放ではなくプロのポーターとしての独立を宣言する。周りの協力にも恵まれ、二人はプロのポーターとして第一歩をあゆみはじめる。
ホーリーは、様々な依頼を通して、思いもよらない王都の闇と、ナナコさんの悲しい過去を知ってしまう。まっすぐなホーリーは、王都の闇をはらし、ナナコさんの心を救うべく巨悪に立ち向かう。王都の危機とナナコさんを救ったホーリーは、晴れて、ナナコさんに思いのたけをつたえ、ナナコさんと、一緒に幸せになる生き方をえらぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 22:00:00
62643文字
会話率:47%