「治癒術師エリカ。おまえを追放する」
「「「「は? 何言ってんの?」」」」
戦闘の役に立たない治癒術師エリカを追放しようとしたら他の全メンバーの反発をくらい、勇者は戸惑う。戦士、魔法使い、弓術士、盗賊、みんな治癒術師エリカにひとかたならぬ
恩を感じていたのだ。逆に勇者が追い出されるようにパーティを離れる。その間に挟まり、エリカはおろおろするばかり。
「ふん。もともとおれ一人で充分だったんだ」半ば自棄で意を決した勇者は単身魔王に挑むが、まったく歯が立たない。もう駄目かと思った時、たった一人駈けつけたのは、役立たずのはずのエリカだった。
罵られ、馬鹿にされ、それでもパーティのために陰に陽に気を遣って働く治癒術師。彼女の努力は報われるのか。
追放ものですが、ざまあ成分はありません。
全九話で完結です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 18:38:40
34908文字
会話率:40%