シルフィーヌ・ド・ラベンタリアは人の想いが花に見える。
帝国の晩餐会で知り合った北方貴族の青年の背には、敵意・殺意・怒りの花が咲き誇っていた。
シルフィは声をかけて事情を聴く。まぁ、そんなことが。でも少し待って。今から、きっとあなたの望むこ
とが起きますよ。婚約破棄の舞台裏で起きたかもしれないそんな一幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 07:00:00
3514文字
会話率:34%
「ジョセフィーヌ、君は聖女であるティナに、度重なる嫌がらせをしたそうだな。…君との婚約は破棄し、君を国外追放に処す」
学園の卒業パーティーの場で生徒たちが見守る中、マキシミリアーノ第二王子は、それまで自らの婚約者だった侯爵家のジョセフィー
ヌにそう言い放った。
その断罪劇を目の前で見ていた一人が、没落しかかっている伯爵家の令嬢、セシリアだった。
思いがけない婚約破棄に驚きつつも、セシリアは見てしまった。婚約破棄をされたジョセフィーヌが、なぜか微かに口角を上げ、聖女ティナと意味ありげな視線を交わすのを。
卒業パーティーの後、婚約破棄を告げたマキシミリアーノ第二王子が、そんなセシリアの元にお忍びで訪ねて来た。
「半年前まで、君の魔法で時間を巻き戻して欲しい」そんな依頼をするために。
大金を積まれて、第二王子の依頼を引き受けたセシリアは、婚約破棄の舞台裏に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 08:37:55
41091文字
会話率:30%
とある男爵家に生まれた令嬢には、幼い頃から仲良くしていた屋敷の使用人がいた。
小さいながら二人はなんとなくお互いに意識していた。
しかし、彼女が成長していくにつれて周囲の状況は変化する。
王太子との婚約が決まった。
王都へと令嬢を送り届
ける最中、馬車の上で交わされた少女と少年の最後の会話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-23 11:33:11
9503文字
会話率:38%
それが、彼女の望みだったから。
主役には王子を、悪役には彼女自ら。そして悪役の代役を立てて。
怠惰な僕は、彼女の戯曲のまま舞台にした――
『自動退場の悪役令嬢』サルタの罪のはなし
最終更新:2016-03-18 00:36:54
14233文字
会話率:40%