「呪われた女」「化け物」「毒女」「伯爵家の厄介者」――そんな風に呼ばれていた伯爵令嬢フラリア・ノーレインは家族から疎まれ狭い物置部屋で暮らしていた。
その蔑称の通り彼女の体には猛毒が宿っている上に、庶子の生まれだからだ。
けれども彼
女は「やれることをやる」というモットーのもと、懸命に日々を生き抜いていた。
鬱憤晴らしで暴言を浴びせられたり食事を抜かれたりすることなど日常茶飯事だったフラリアだが、18歳になったある日兄に決められた相手に嫁ぐことになる。
お相手は世間に疎いはずのフラリアでも知っている程黒い噂のあるノルヴィス・シルヴェート公爵。
表向きは婚姻関係を結ぶが彼の目的はフラリアの呪いを研究することで、そのためにフラリアを買ったのだと聞かされるが拒めるはずもなく……。
生贄にされるかもという心持ちで公爵邸に嫁いだフラリアだったが、どうやらノルヴィスにもとんでもない秘密があったようで……!?
「お前の寿命はあと5年だ」
「それを覆すには俺を心から愛して愛される道か、協力して精霊王を探す道かの2択しかない」
「これからよろしくな。俺のお嫁さん?」
これは訳ありの二人が偽りの結婚を機に本物の愛を知っていくまでの物語。
多少シリアスな部分もありますがハッピーエンドです! もちろんざまぁもあるよ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 21:14:11
109407文字
会話率:28%
遥か昔、豊穣の女神が天界の植物を人界に与えたと伝えられている日に生まれたテルミィ・ロスティーニは、生まれた時から植物に愛される少女だった。けれど、家族には愛されず辛く苦しい日々が続いていた。
そんなある日、小さな出来事がきっかけでふっ
きれたテルミィは愛犬ハクと共に家を飛び出す。
向かう先は西の果てサムリア領。そこで次期辺境伯であり聖騎士でもあるルドルク・ニクルにダメもとで求婚。運よく彼の両親に気に入られルドルクと夫婦となる。
けれどこれは、互いに利を得るための結婚。恋も愛も必要ないし求めない。求めてはいけない。
そう強く自分に言い聞かせるテルミィの心情を知ってか知らずか、夫のルドルクはどんどん過保護になっていく。
大型犬がワホッと吠えて、魔法植物がニョキニョキして、不幸な生い立ちの若妻が無自覚に下ネタを連発して、イケメン夫を色んな意味で振り回すお話です。
※他のサイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 00:06:19
163535文字
会話率:38%