梅雨明けで体調を崩しがちな霧島洋輔は、その日も朝から具合が悪かった。が仕事は溜まってしまうと大変だと、怠さを押して出勤する。案の定、会社に着いてすぐに倒れてしまい、先輩の周防に会議室のソファに運ばれた。
同期の坂崎は心配してくれ、早退し
ろと言う。その時、坂崎の『本音』が聞こえてしまい、洋輔は驚く。そんなことは言っていないと言う坂崎を信用して、都築部長への早退届を坂崎に頼み、洋輔は早退する。駅までの帰り道、洋輔は不思議な老婆とすれ違う。老婆は洋輔の近くに来ると「あんた、このままだと三日以内に死ぬよ」と告げる。
そのまま人混みに紛れようとしていた老婆を洋輔は必死に追い掛け捕まえた。すると老婆は「あたしに追い付いたご褒美だ」と、洋輔の身体から黒い靄を取り出す。靄はすぐに老婆の掌で黒い球へと変わった。
「その球を、あんたにくっつけた人間にくっ付け返せれば、あんたは死なずに済む」と言われるが——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 21:31:13
5528文字
会話率:38%
世界の裏側に紙の裏表のように存在する世界《冥界》。
そんな世界で人間であった筈の青年はスケルトンとして目覚めた。
青年は、自らを《冥界》の案内人だという奇妙な老婆に導かれながら《冥界》で生活するうちに、自分が本来居た場所、つまりは世界の表側
に行きたいと思うようになる。
だが、《冥界》にはたった一つの破ってはいけない禁忌が存在していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-14 23:02:07
11485文字
会話率:41%
山ごもりの帰りに、道に迷ってしまった若き二人の空手家。そしてたどり着いた先で出会った異様な屋敷に棲む奇妙な老婆。
老婆のもてなしを受ける空手家であったが、やがて二人は命がけの闘いに巻き込まれてしまうこととなるのだ。
最終更新:2013-05-11 14:57:20
22563文字
会話率:18%
神出鬼没の不思議なお婆さんの商店。その店の主である、お婆さんに何かを貰うと、不幸な幸せが来るという。不思議なお話。おや?今日も、お客さんが来たようです。
1週間に1回は更新予定。
暇な時は、もっと更新予定。
最終更新:2012-01-24 12:48:55
3321文字
会話率:38%