あの頃はボールの跳ねる音が聞こえた。
今はもう既に聞こえないけれど、今は別の音が聞こえる。
明るくてガヤガヤしていて、騒々しいけれどそれでいて楽しいような音。
あの頃はボールの跳ねる音だけに集中していた気もする。
だけど今はもっと
別の、大切な音が聞こえてる気がする。
幼い頃俺は両親を失い、そして父親の親友だった暁美大輔の家へと居候することになった。
そこには長い付き合いである大輔の娘、暁美夜空がいた。
それから輪は広がっていき、学校全体を巻き込む楽しいグループと言うことで親友の二葉双也と共に認定された。
これは俺達三人が行うバカバカしい物語――の、はずだった。
ある出来事をきっかけに知る、俺達の裏の姿。
交差する思いと、ぶつかる力。
あの頃の音を取り戻すために、俺達は戦い抜く。
これは俺達三人が、世界を救うことになった話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-08 00:00:00
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会話率:49%