「夢に溺れた末路は喜劇にすらならない」
少年は夢を見る。それは自由な世界。少年の為だけに誂えられた少年の玩具箱。
与えたのは魔女。ほんの少しの憐れみを、ほんの少しの善意を、よかれと思って差し出した。
勿論魔女との取引だ。対価なくして叶う筈
もなく。
少年は自身の時間と引き換えに夢を望んだ。色褪せない玩具箱の夢に溺れた。
取引の時に交わした大事な言葉を忘れたまま、望むままの夢を貪るのだ。
だが、忘れてはならないよ。
それを与えたのは、魔女だということを。
※こちらは重複投稿作品です。ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-17 23:04:26
4775文字
会話率:21%