大学研究室での好奇心から、ある女性のソフトSM写真と彼女の死の痕跡を見つけた隆也は、メンタルヘルス系掲示板に導かれる。
そこで出会った桜井美月は抑うつと解離性健忘を抱え、愛を衝動的に求める“天然の悪女”として生きていた。
二人は周囲の混乱を
恐れながらも互いに惹かれ、同棲を始めるが、彼女の突然の死が隆也の世界を崩壊させる。
悲しみを共有できる相手もおらず、彼は涙に暮れながらSNSの大喜利アカウントや飼い犬だけを支えに日々を送る。
やがて、時間が苦痛を少しずつ鈍化させ、彼は残された喪失とともに前へ進む術を模索し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 17:43:21
15943文字
会話率:10%
願い事をかなえてほしくて、流れ星を探すこどもの、ちょっと切ないお話です。
幼稚園や児童館などで、子どもたちを前に絵本を開いて、「読み聞かせ」する状況を思い描いて言葉を選びました。
一貫するテーマは“喪失体験”“生と死”“愛”で、内容
そのものは大人向けかもしれません。
昨年投稿した童話「さがしもの」と同じ設定で、
自作の長編小説のキャラクター(水谷潤)の子供時代、抱えている過去と重ねて描いていますが、
まったく無縁の単話でも問題なく読めるように仕上げています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 00:00:00
814文字
会話率:10%